一緒に合成麻薬を服用して容体が急変した女性を放置して死なせたとして、保護責任者遺棄致死など4罪に問われた元俳優、押尾学被告(32)は3日、東京地裁(山口裕之裁判長)で開かれた裁判員裁判の初公判で「私は女性に合成麻薬を渡していないし、放置もしていないので無罪です」と述べ、起訴内容の一部を否認した。有名人が裁かれる初の裁判員裁判。評議を含め8日間の審理を経て、17日に判決が言い渡される。
地裁は3日、裁判員6人、補充裁判員3人を選任。午前9時過ぎに始まった選任手続きでは、候補者が集められた部屋のスクリーンに「押尾学」と被告名が映し出され、地裁職員から事件概要の説明があったという。候補者は「被告と親せきか」「個人的な付き合いがあるか」などと尋ねる質問票に回答した。
地裁が選定した裁判員候補者は計90人だったが、70歳以上で高齢を理由に辞退が認められた人らを除く34人のうち27人が手続きに出席した。参加率は79%だった。裁判員に選ばれなかった30代の男性会社員は「どんな事件か分からず、押尾被告と知って驚いた。裁判員を経験してみたかったので残念」と話した。
地裁は一般傍聴席61席を用意したが、計1554人の傍聴希望者が詰めかけ、抽選が行われた。倍率は約25倍だった。小学校時代から押尾被告のファンという傍聴希望の女性(19)は「『信念を貫く』と言っているので、法廷でも思ったことを正直に語ってほしい」と話した。【伊藤直孝、和田武士】
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